護身術という観点での「合気道」と「空手」「柔道」の比較論。

人と人とが戦うと言う事は、本能であり遺伝子レベルに組み込まれた「生存欲求の表れ」の1つではないかと、私は思っています。

※ 画像は free-photo.net/ より

 

なぜなら日本には、空手や柔道、剣道。世界中にも、ボクシングや、ムエタイ、サンボなど、殴る蹴る投げる、締める、極めるなど共通点が多いものが存在します。精神面においても、日本では武士道。西洋では騎士道があり、生きると言う事を突き詰めた1つの表れのように私は思います。

 

現代社会においては、殺傷能力は必要とされなくなり、代わりに格闘スポーツと言う形で自分自身が楽しんだり、鑑賞するものに変わっていっています。

 

ではそのような格闘スポーツを、護身術として学んだ場合、それは有効でしょうか。

 

結論としては、護身術を学ばずに、格闘スポーツを護身術の手段として学ぶのは、適切ではないと思います。

 

例えば空手を学んだとして、空手により護身をする・身を守る=敵を殴ったり蹴ったりすることで制圧をすると、現代社会・法治国家においては、過剰防衛となり本当の意味での護身には使えないことは明白です。あくまで現代社会に適合した護身術を身に付けるべきだと私は思います。

 

私たちは、現代社会において有効な護身術、合気道を追求し研究し実践しています。このような観点から、合気道と空手、合気道と柔道を比較し論じてみたいと思います。

 

世界中で、古くから様々な格闘技や武術、護身術は存在していました。

ムエタイ

画像は「パブリックドメインQ」より

中には時とともに衰退していったり発展していったものがありますが、その中でも日本発祥である「空手」「柔道」「合気道」は今でも武道競技・スポーツとして楽しまれています。

 

空手と合気道の違い

「空手」は、主に殴る、蹴る、という技が主になっている武道です。目突きや肘打ち、金的蹴り、頭突きのような技もあるのですが、競技の中では禁止されている場合が多く、実際は「空手は総合格闘技」と主張するかたもいますが(嘘ではありませんが)、町道場でそれを学んだり、試すことはほぼできないと思って良いです。

空手は護身術に使えるか?

前述のとおり、まずは過剰防衛が挙げられます。どれだけ正当な理由があったとしても、打撃を加え、相手が血だらけになっていたり、骨折をしたりしていると、正当防衛と主張するには、客観的にみて無理が生じてきます。空手を護身術と思い、護身術の目的で見つけるならば、適しているとは言い難いです。

 

打撃を身に付けると言う事は、過激を避けることにつながりますので、冷静に見れると言う点では役に立つと思います打撃を身に付けると言う事は、過激を避けることにつながりますので、冷静に見れると言う点では役に立つと思いますが…。

 

その点、合気道なら、打撃を使用せずに、身を護る術があります。打撃を知らずして打撃から実を守ることは難しいため、当道場では打撃も当然ながら稽古します。

 

合気道と柔道の違い

「柔道」は主に投げ技と固め技を使って戦う技術です。相手の体を投げたり動きを押さえつけたりすることで相手の体を制圧・無力化します。

 

柔道の選手が、MMAでも上位の常連であるように、柔道の強さは素晴らしいものがあります。しかし、この「掴む」「投げる」「固める」という3動作が、武器を失った武士の最後の手段で有る点を、見逃しては行けません。

 

3動作をするということは、複数の相手には、危険であることを意味します。

 

また、掴む=相手との距離が必然的にゼロになります。もしナイフを相手が隠し持っていたら…相手も柔道の選手だったら…非常に危険であります。

 

その点、合気道(合気武術)は、投げという一択ではなく、選択肢は無限です。自らより大きな相手に密着する方法は取りませんし、武器術や逃走術まで視野にいれた、とことん実戦に特化した稽古です。

 

勿論、当身・投げ技・絞め技・関節技も有るため、少ない選択肢に対し、最適な行動をとることを善しとします。何も制圧してしまうことが護身ではありません。死をも心から無意識化し、戦うことだけが護身ではありません。

 

合気道、合気武術とは

技は力の土台の上に有り

合気道が成立したのは大正から昭和にかけての時期と言われています。植芝盛平先生が創始し、有名所では塩田剛三先生などですが、偉大な先生方が実践していたであろう、真の稽古法を発掘し直し、研究と実践を繰返しているのが、私の合気武術です。

名古屋、大阪で学ぶことができますので、ぜひ目的に応じ、空手・柔道・合気道を比較し、取り組んでください。

 

そして、そのためにも「合気道の無料体験」をおすすめします。真の日本武道に触れていただければ、感動して頂けると思います。